語学習得にかかるお金と時間

15 11月 2018

みなさんには、いつか話せるようになりたい言語がありますか? なかには趣味や仕事、あるいは生活のために勉強しているという方もいらっしゃるかもしれません。何カ国語も話せるマルチリンガルはやはり魅力的ですし、キャリア面でのチャンスも広がるイメージがあります。今回のブログでは、新しく外国語を喋れるようになるうえで必要な金銭・費用コストについて取り上げています。

見えづらい費用対効果

新しい言語に挑戦する際、さまざまな学習方法から自分に合うものを探す必要があります。参考書などを使うと一冊数千円、語学学校に通うと月に数万円、そして留学となると数十万円〜数百万円かかることもあります。また、外国語を勉強するうえでかかるコストは、お金だけではありません。

マルコム・グラッドウェル氏の「1万時間の法則」をご存知でしょうか? 彼によると、どんな分野でも新たなスキルを身につけるには1万時間かかるといいます。お金や時間をかけた分だけ語学力の向上を実感できるならば良いですが、そうでない場合にはどうしてもモチベーションが下がったり、勉強方法を見直してさらに出費がかさんだりすることもあります。

筆者は、スイスに引っ越してからフランス語を勉強して2年になります。月に8万円ほどかかる語学学校に通い、平日は毎日3時間の集中講義を受けるなど、お金も時間も費やしてきました。その結果、思いのままに話せるようになったかというと…まだまだです。ある程度言いたいことが言えるようになったり、人の言っているがわかったりするようになりましたが、例えるならば現地の3〜4歳くらいと同じように、たまに周りの状況が掴めなかったり、自分の意見が表現できなかったりして苦戦することのほうが多くあります。

通訳を利用するのは「諦め」じゃない

新しい言語を勉強していると、その国のユニークな文化まで見えてきて楽しいときもあります。試験でスコアが上がるのも、ちょっとしたことが言えるようになるのも、語学を勉強していて良かったと思える瞬間ですよね。そのいっぽうで、特に社会人になると仕事が忙しくて語学の勉強に手が回らないという方や、実際に使う機会がなくて以前よりも喋れなくなってきたという方も少なくないはずです。

通訳を頼っても語学の勉強を諦めたことにはなりません。むしろ、ネイティブや通訳のレベルを直接実感することで今後の勉強のモチベーションにつなげたり、意思疎通できるということがどれだけ気持ちのよいことかを味わうチャンスにもなります。自分の言いたいことを通訳はどのように表現できるのか…通訳を介してネイティブとのリアルな会話に役立ててみてください。Oyraaでは、語学の壁に立ち向かう方々を応援しています。


投稿者プロフィール…東京生まれ。ミレニアル世代。前職で営業としてアメリカ、シンガポールでの会議に参加した際に、国内・海外チームのコミュニケーションを仲介し、通訳/翻訳への興味が高まる。アイルランドへの引っ越しを機に退職、翻訳業に従事しはじめる。現在はスイスのローザンヌに移住し、フランス語を勉強中。

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