通訳サービスの種類を解説│オンラインや同時通訳などの違いとは

26 5月 2021

グローバル化が進むなかで、母語が異なる人物同士が、正確に意思疎通を行える環境が必要となりました。会話をサポートするために、翻訳ソフトや通訳機器などのツールが増えていますが、通訳サービスを利用するのも選択肢の1つです。

今回の記事では、初めて通訳サービスを利用する方向けに、通訳サービスの概要や、通訳の手法についてご紹介します。オンラインサービスや同時通訳などの違いを解説しているので、通訳サービスを選ぶ際の参考にしてみてください。

 

通訳サービスとは?

通訳サービスとは、専門スキルを有した通訳者によって、異なる言語を話す人同士のコミュニケーションをサポートするサービスのことです。一般的に、対面で通訳を行う際には、通訳を必要とする人物のそばに立ち、両者の意思疎通を手助けします。

 

通訳手法

一言で通訳といっても、多種多様の通訳手法があります。とくに、通訳時に利用される割合が高い「同時通訳」、「逐次通訳」、「ウィスパリング」の3つを押さえておきましょう。

・同時通訳 │ 発言者と同じタイミングで通訳
・逐次通訳 │ 発言者のセンテンスごとに通訳
・ウィスパリング │ 少人数の聞き手向けに発言者の内容を通訳

 

同時通訳

同時通訳とは、発言する人物が言葉を発するタイミングと同時に、通訳を行う方法です。発言者が発する内容を一区切りに通訳するのではなく、それぞれが同時に言葉を発することができるため、時間的なロスが発生しません。

同時に通訳を行えるというメリットから、規模の大きい会議における発言者の通訳や、著名人のインタビューなどでも使われています。ただし、発言者の内容を即時に通訳しなければならないため、スキルの高い通訳者を選定する必要があります。

 

逐次通訳

逐次通訳とは、発言する人物が、一定の文章を発言したあとに、通訳者が発言部分を通訳する方法です。同時通訳は、発言者と通訳者が同じタイミングで発言・通訳を行いますが、逐次通訳では、発言者と通訳者が交互に発言・通訳を繰り返します。

一定量の発言ごとに通訳されるため、通訳者側に負担がかかりにくい点がポイントです。ただし、発言者と通訳者が別々に発言を行うため同時通訳と比較すると、時間的なロスが多く発生してしまいます。主に、聴衆が少ない1対1の対話や、発言量が少ない会議などで用いられています。

 

ウィスパリング

ウィスパリングは、聞き取り手側に対して、発言者の内容を素早く通訳する方法です。耳元でささやくように通訳することから、「ウィスパリング」と呼ばれており、1〜3人ほどの少人数の聞き手への通訳に適しています。

同時通訳と同様に、発言者の内容を即座に通訳する必要があるため、高いスキルを有する通訳者を用意しなければなりません。主に、1対1の対談や、小規模の会議、さらに、日本語がメインとなる会議において、一部外国語を話す発言者がいる場合に採用されている手法です。

 

通訳形式

上記で解説した通訳手法に加え、通訳形式も重要です。近年、オンラインサービスが注目されていますが、通訳を必要とする環境次第では、対面式が必要となることもあります。それぞれのメリット・デメリットをまとめているため、通訳サービスを選ぶ際に把握しておきましょう。

 

対面式通訳

対面式は、通訳を必要とする人物と通訳者が同じ場所に立ち、通訳を行う方法です。発言者の内容を正確に聞き取りやすいほか、インターネット環境が不安定な場合でも通訳を利用できます。ただし、現場に通訳者を呼ぶ必要があることや、コストがかかる点がデメリットです。

 

オンライン通訳

一方、オンラインの通訳形式は、通訳を必要とする人物と、通訳者が同じ場所にいなくても通訳サービスを受けられる方法です。たとえば、海外出張時に、交通機関のスタッフが現地語しかできない場合、オンライン通訳サービスを利用して意思疎通を行えるようになります。

また、海外顧客とのビデオ会議を実施する際にも、オンライン形式を選択することで、それぞれの発言者のそばに通訳者を用意する必要がありません。しかし、インターネット環境が必要である点や、発言者の声が聞き取りにくい場合に、通訳者が正確に通訳しにくい点に気を付けましょう。

 

オンライン通訳サービス「Oyraa」とは?

Oyraaは、スマートフォン向けアプリを通して、通訳サービスを利用できます。外国人顧客との会議・訪日外国人観光客への対応・工場や医療現場などの急な対応といった幅広いシーンで活用しやすいのが便利です。

 

Oyraaのサービス

Oyraaでは、目的に応じて、「オンライン会議」、「ダイレクトコール」、「3地3者通話」の3つのサービスから選べます。

 

・オンライン会議

外国人とのWeb会議や商談などに向けて、事前に通訳者を予約することができます。IT技術からヘルスケアなどの幅広い分野・領域の通訳に対応した人材を用意しており、スムーズな意思疎通をサポートします。

 

・ダイレクトコール

ダイレクトコールは、Oyraa専用のアプリを通して、プロの通訳者と直接通話することができます。アプリから通訳者を選んで電話をするだけで利用できるため、病院やホテルなど急ぎの場合に便利です。1分単位での料金設定をしており、使った分だけ支払うシステムです。

 

・3地3者通話

3地3者通話は、通訳者を入れて国内外に住む外国人に、電話をかけることができます。発信者・相手・通訳者が離れている場合でも通訳サービスを受けられるため、海外の取引先への電話だけでなく、海外のホテルや航空会社との通訳にも利用できます。また、電話をする相手が海外にいる場合でも、Oyraaのアプリを利用すれば、国際電話料金が発生することもありません。

サービス名称 Oyraa(オイラ)
サービス ・オンライン会議

・ダイレクトコール

・3地3者通話

※初期費用無料

対応言語 英語・中国語を含む全153言語に対応
通訳手法 逐次通訳、同時通訳
提供時間 24時間365日
特徴 ・スマートフォンアプリでの利用可(iOS・Android対応)

・医療、法律、金融など72の専門分野での通訳

・ニーズに合った通訳者を自分で選べる

・オンライン会議用の通訳予約にも対応

・通訳者を入れて外国語で電話がかけられる3地3者通話機能

目的に合わせてオンライン通訳サービスを選ぼう

同時通訳・逐次翻訳・ウィスパリングといった通訳手段や、オンライン・対面式の通訳方法について解説しました。それぞれ、特徴が異なるほか、メリット・デメリットもあるため、通訳が必要なシーンに合わせて選ぶようにしましょう。

通訳サービスを提供する「Oyraa」は、オンライン上での同時通訳・逐次通訳を利用できます。全72の専門分野を有する通訳者を揃えているため、ビジネスシーン・プライベートなど幅広い場面でご活用頂けます。

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