「自動翻訳」VS「プロの通訳」

8 11月 2018

みなさんは、ネットで手軽に使える翻訳機能を使ったことがありますか? 多少の翻訳ミスがあってもだいたい理解できたり、まるで的外れな翻訳結果が出てきたり…今回のブログでは、そんな自動翻訳の現状に着目してみました。

 

クオリティは現在、改善中!?

自動翻訳の精度は、特にここ数年のあいだ飛躍的に進歩を遂げてきています。これまでは機械的な翻訳だったのが、AI(人工知能)によって文章全体を汲み取った翻訳を学習させることで、自動翻訳ならではの不自然さが改善されてきているのです。

こうした背景から国内外では空港や観光施設など海外客が集まるスポットなどで部分的に導入されつつあり、自動翻訳システムは今後もますます技術的な向上とサービスの普及が進むことが予想できます。

 

AIにも言葉の壁はある

テクノロジーとしては着実な進歩を遂げている自動翻訳ですが、現状ではまだまだ人間による翻訳のほうが正確で伝わりやすいと考えられています。言語の世界は複雑なもので、特に日本語のように特殊な言語体系を擁する言語など、言語によっては翻訳結果の質にばらつきがあるのも現状です。

さらに音声の認識からテキストの翻訳までが必要となる同時通訳となると、音声をうまく聴き取れないミスが起きたり、話し言葉ならではの言い回しを理解できなかったりする課題も挙げられます。AIにも乗り越えるべき言葉の壁がある…といったところでしょうか。

いずれも「現時点では」の話でありますが、日々学習を重ね改良されているAIが人間の通訳レベルに近づいているのはたしかです。さまざまな研究や開発が進められてはいるものの、いつ人間の精度に達するのかという点についてはまだ明確にはなっていません。

 

どう使い分けられるのか

ショッピングモール、空港、観光名所での「よくある質問」に対して多言語で対応するなど、ある程度限られた範囲内で利用する場合には、AI自動翻訳の活躍が期待できます。一方で医療施設、役所、裁判所、その他一対一でのコミュニケーションなど繊細で正確さが求められるコミュニケーションの場では、やはり人間による通訳が現状望ましいのではないでしょうか。

Oyraaにはさまざまな言語、あらゆる場面に対応できるプロの通訳者の方々が登録されています。言葉の壁で困ったとき、海外の方とのコミュニケーションでちょっとしたヘルプが必要なときなどに1分約100円〜ご利用いただけます。


投稿者プロフィール…東京生まれ。ミレニアル世代。前職で営業としてアメリカ、シンガポールでの会議に参加した際に、国内・海外チームのコミュニケーションを仲介し、通訳/翻訳への興味が高まる。アイルランドへの引っ越しを機に退職、翻訳業に従事しはじめる。現在はスイスのローザンヌに移住し、フランス語を勉強中。

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